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F－２．「助詞」について整理する

＜これだけは＞助詞とは

　助詞とは所謂「てにをは」のことです。名詞の後ろについて、名詞が主語であることを表したり、目的語であることを表したりします。基本的に助詞は名詞につきますが、接続助詞（連結語尾、Ｆ－１参照）につくことがあります。

　助詞は取り違えてしまうと、意味が通らなくなるので結構注意して覚える必要があります。日本語と同じように使えると思っても、実は使い方が違ったり、同じ形で幾通りにも解釈できたりするものもあるので、「助詞を単体で覚えるのではなく、文脈の中で覚える」ようにしてください。「あれ、これ助詞なの？」と思うようなものもあるかもしれませんが、そのような時は、「そういうものなんだな」と受け流してください。

　韓国語初級では、必ず押さえなければならないポイントをここでは述べます。

　韓国語には名詞の最後の文字に「パッチム」が有るか、無いかで形が異なる助詞があります。意味は同じですが、形がことなるわけです。

「パッチムの有無で形が異なる助詞」

例１．　  형은 대학생입니다.（兄は大学生です）

例１´．  누나는 회사원입니다.（お姉さんは会社員です）

例２．　　식당이 있습니다.（食堂があります）

例２´．  강아지가 없습니다.（仔犬がいません）

例３．　　밥을 먹습니다.（ご飯を食べます）

例３´．  공부를 합니다.（勉強をします）

　このようなものはそう多くありませんので、先に整理して覚えておきましょう。

＜チャレンジ１＞

　自分が使用している教科書や自分が作った会話文から助詞を抜き出し、パッチムの有無によって異なる助詞を整理してください。そして、例文を２つずつ作ってみましょう。

＜さらに＞助詞の種類

　助詞にはそれぞれ役割があって、名詞を主語にするもの、目的語にするものなど、用途によって使い分ける必要があります。韓国語では大きく分けて、格助詞、接続助詞（日本語で言うことろの「接続助詞とは異なる」）、補助詞があります（교육과학기술부「고등학교」95-98ページ）。

（１）格助詞

　　格助詞はさらに、用途によって、主格助詞、目的格助詞、冠形格助詞、副詞格助詞、呼格助詞、補格助詞に分けられます。　

韓国語教育ではなくて、韓国の国語の世界では、「叙述格助詞」というのが存在し、「이다」がそれにあたります。韓国語教育では、「이다」が活用するという観点から「動詞」とみなすことが多いです。

　特殊なのは、補格助詞というものがあることです。これは、「아니다」「되다」と使わる以外は使われません。意味は日本語に訳せないのですが、「～ではない」「～になる」の構文の時に使うものです。日本語訳を考えずに覚えるしかないと思います。

（２）接続助詞（日本語の分類とは異なる）

　韓国語で言うところの「接続助詞」とは、「～と」のように、誰か（物）と誰か（物）を一緒に言及する時に使う助詞のことをいいます。韓国語では「～と」は数種類あります。

（３）補助詞

　種類で言えば一番多い。上で言及していない物がほぼ入ると思ってよい。「은/는」は補助詞になる。

＜チャレンジ２＞

　このほかにどのような助詞があるか調べてみましょう。少なくとも、5つ以上調べましょう。　

＜もっと詳しく＞　

助詞と助詞がくっつくもの

　助詞の中には、助詞同士くっつくものがあります。それを表にすると次のように、なります。

＜チャレンジ３＞

　　助詞が二つ付いた状態のものを使って、例文を作ってみましょう。