助詞７．【～に】～에について学ぶ。
＜これだけは＞
「～に」という日本語助詞は数種類あります。
| （１）「学校に行く」のような場所・箇所と一緒に使われるもの。 |
| （２）「三時に会う」のように時間・時節と一緒に使われるもの。 |
| （３）「妹にあげる」のように人と一緒に使われるもの。 |
韓国語では（１）（２）は「에」を使いますが、（３）は「에게（敬語では께）」を使います。（３）の使い方は「주다（あげる）」という語彙と一緒に使われます。
今回は形が一緒の（１）（２）の使い方について詳しく見ていくことにします。
「에」は 「パッチム」による区別がない
助詞「～も」「～と」の「도」「하고」と同じように「～に」の「에」にはパッチムの区別がありません。
| 名詞がパッチムで終わっているものの例 학원（塾） | 에 がつく | 학원에 갑니다. （塾に行きます） |
| 名詞がパッチムで終わっていないものの例 마트（ マート） | 에 がつく | 마트에 갑니다. （マートに行きます） |
ただ、「은」「이」「을」同様、「Ｃ－９．連音化」 が起きます。
「학원에」の発音は連音化して
[하궈네]
となります。
基本的に場所・箇所であれば、
일본에 공부하러 가요.（日本に勉強しに行きます）
지갑에 넣었어요.（財布に入れました）
という使い方ができます。
집에 있어요.（家にあります（います））
のように、「있어요/없어요（～にあります（います）／ありません（いません））」の形でも使えます。
「『移動動詞』と一緒に使われる用法」
「～に行く」という時の場所につく助詞なので、移動動詞と共に使われます。移動動詞とは、
가다（行く）
오다（来る）
다니다（通う）
다녀가다/다녀오다（行ってくる）
돌아가다/오다（帰る）
들어가다/오가（入って行く／来る）
などの動詞です。
「『時間・時節』での用法」
日本語と同様「三時に会いましょう」であれば、「세 시에 봐요」となり、「시(時)」に「에」を付ければいいだけです。「4年に一度」であれば「4년에 한 번」となります。
他にも「朝・昼・夕・晩」であれば、
아침에
낮에
저녁에
밤에
となります。他にも季節「春・夏・秋・冬」でも同じです。
봄에
여름에
가을에
겨울에
「여름 방학/겨울 방학（夏休み／冬休み）」「휴일（休日）」「주말（週末）」「연말（年末）」という時節に関する語に「에」を使うことができます。
＜さらに＞
「一緒に使われやすい語」
「～と」という助詞は、ある程度決まった形（文法の一部）で使われます。
～에 따라（～に従って）
～에 의해（～に依って）
～에 대해（～について）
～에 비해（～に比べて）
～에 관해（～に関して）
＜もっと詳しく＞
「日本語では『で』になる『에』」
「에」は場所や時間以外でも使われます。
値段を聞くとき 「２つでいくらですか？」と聞いたりしますが、日本語では「２つで」となるところ韓国語では
두 개에 얼마예요?
と聞きます。
また、「１０点満点の１０点」という時、
10점 만점에 10점
という表現になります。十割の内八割はという時、「열에 여덟（十に八は）」というのと同じ用法です。
他に、「학생 신분에（学生の身分で）」という言い方もできます。これは身分・地位に「에」を付けるパターンです。
네 주제에（お前みたいな分際で）