助詞５．【～と】 와/과について学ぶ。
＜これだけは＞
「～と」という韓国語の助詞は数種類あります。
| 書き言葉に多く使われ少し固いイメージ。公式文書や学校のレポートではこれを使う。 ただし、話し言葉で全く使わないというわけではなく、場合によっては自然に出てくることがある。 |
와/과 |
| 話し言葉で多用されるが、日記や手紙、エッセイなどの書き言葉で使っても問題ない。 しかし、公式文書や大学のレポートでは「와/과」を用いる。 |
하고 |
| 話し言葉で使い、自分だけが見る日記では書き言葉で使用される。 しかし公式文書や大学のレポートでは「와/과」を用いる。 |
(이)랑 |
今回はこの中でも特に、「와/과」に着目して解説します。
「와/과」は 「パッチム」による区別がある
助詞「 ～が」「～は」「～を」に該当する助詞「이/가」「은/는」「을/를」と同様、「パッチムで終わっているか」「パッチムで終わっていないか」で形が異なります。 しかし、「パッチムがある名詞」に「이」「은」「을」のような、「母音で始まる助詞」がついていたのとは対称的に、「와/과」は、
| 名詞がパッチムで終わっているものの例 음악（ 音楽） | 과 がつく | 음악과 스포츠를 좋아합니다. （音楽とスポーツが好きです） |
| 名詞がパッチムで終わっていないものの例 스포츠（ スポーツ） | 와 がつく | 스포츠와 음악을 좋아합니다. （スポーツと音楽が好きです） |
このように、「パッチムがある名詞」に「子音で始まる助詞」「과」が付きます。つまり、「Ｃ－９．連音化」は起きず、むしろ「Ｃ－１１．濃音化」が起きます。
「음악과」の発音は濃音化して
[음악꽈]
となります。ここが、助詞「이/가」「은/는」「을/를」と異なります。
「『～と一緒に』という用法」
名詞の部分に人物がくると、たいてい「～と一緒に」という表現が使われます。
친구와 같이 밥 먹었어요.（友達と一緒にご飯を食べました）
남동생과 함께 조깅했어요.（弟と一緒にジョギングしました）
＜さらに＞
「一緒に使われやすい語」
「～と」という助詞は、特定の形容詞と一緒に、ある程度決まった形（文法の一部）で使われます。
남과 다르다（他人と違う）
나이는 나와 같다（年は私と同じだ）
아버지와 비슷하다（父と似ている）
어머니와 닮았다（母と似ている）
철수는 유카리와 가깝다(친하다)（チョルスはゆかりと近い（親しい））
A와 비교하면 B는 역시 다르다.（Aと比較すると、やはりBは違う）
＜もっと詳しく＞
「와/과が使えない文」
「～と～が～だ」の形、例えば、
과일하고 채소를 좋아해.（果物と野菜が好きだ）
となるような文は、「하고」であれば、
과일하고 채소하고 좋아해요. （果物と野菜と（が）好きだ）
「을/를」と「하고」は置き換え可能ですが、
× 과일과 채소와 좋아해요.
のように、「와/과」は使用できません。これは、格助詞の代わりに使える「하고」「(이)랑」と異なり、「와/과」は格助詞の代わりに使えないからです。