助詞１．【～は】 은/는について学ぶ。
＜これだけは＞
「パッチム」による区別
日本語の助詞「 ～は」に該当する助詞が韓国語にもあります。助詞というものは基本的に動詞・形容詞とはくっつかず、「名詞」とくっつくのですが、韓国語の「～は」は、くっつく「名詞」が「パッチムで終わっているか」「パッチムで終わっていないか」で形が異なります。
例えば、
| 名詞がパッチムで終わっているものの例 형（弟からみて「お兄さん」） | 은 がつく | 例文１．형은 가수입니다.（お兄さんは歌手です） |
| 名詞がパッチムで終わっていないものの例 저（わたし） | 는 がつく | 例文２．저는 가수입니다.（わたしは歌手です） |
ここで注意してほしいのは、「パッチムで終わっている」というのは、二文字以上であっても「最後の部分」を見て判断するということです。
| パッチムで終わる二文字以上の例 남동생（弟） | 은 がつく | 例文３．남동생은 백수입니다.（弟は無職です） |
| パッチムで終わらない二文字以上の例 아버지 （お父さん） | 는 がつく | 例文４．아버지는 백수입니다.（父は無職です） |
＜さらに＞
「読み方」
パッチムで終わっている場合、「은」がつく場合、連音化（詳しくはＣ－９．連音化）が起こります。
例えば、「길（道）」「산（山）」「집（家）」という単語の後ろに、「은」がつく場合、
＜길은（道は）＞ ⇒ [기른]
＜산은（山は）＞ ⇒ [사는]
＜집은（家は）＞ ⇒ [지븐]
となります。
ただし、Ｃ－９．連音化でも詳しく説明してある通り、「ㅇ」パッチムで終わっている名詞は、連音化せず、「ㅇ」パッチムをはっきり発音してから「은」を発音します。
＜고향은（故郷は）＞ ⇒ [고향은]
＜もっと詳しく＞
韓国語の「～は」である、「은/는」は日本語と使い方はほとんど変わりません。ただし、「意味は『何』ですか」「ふるさとは『どこ』ですか」のように、「何」「どこ」のような疑問詞と一緒に使われる場合、「～は」ではなく「이/가（～が）」が使われることが多いです（「은/는（～は）」を使っても意味は通じますし、間違いではないのですが、「이/가（～が）」のほうが、より自然に聞こえることがあります）。
〇 뜻은 뭐예요?（意味は何ですか？）
◎ 뜻이 뭐예요? （意味「は」何ですか？） ← 「は」は、韓国語で「が」になっている。
〇 고향은 어디예요?（ふるさとはどこですか？）
◎ 고향이 어디예요? （ふるさと「は」どこですか？） ← 「は」は、韓国語で「が」になっている。