助詞４．【～も】 도について学ぶ。
＜これだけは＞
「パッチム」による区別がない
助詞「 ～が」「～は」「～を」に該当する助詞「이/가」「은/는」「을/를」それぞれ「名詞」が「パッチムで終わっているか」「パッチムで終わっていないか」で形が異なります。 しかし、「～も」にあたる助詞「도」は区別がありません。
例えば、
| 名詞がパッチムで終わっているものの例 여행（ 旅行） | 도 がつく | 여행도 스포츠도
좋아합니다. （旅行もスポーツも好きです） |
| 名詞がパッチムで終わっていないものの例 스포츠（ スポーツ） | 도 がつく |
このように、どちらも「도」となり、形が変わりません。 ただし、「Ｃ－１１．濃音化」が起こるので注意が必要です。
「이것도」の発音は濃音化して
[이걷또]になります。
「『私も』という用法」
何人かで食堂に行き、 「私も（同じもの）」と言いたいとき、
저도요（私も）
と言います。ため口の時は「요」をとって「나도（私も）」という言い方になります。食事以外にも、同じものが好きだとか、同じ心情だとかいう時に
저도(요)
が使えます。
＜さらに＞
「期待していたよりも多かったり少なかったりする場合」
여기까지 십 분도 안 걸렸어요.（ここまで10分もかからなかったよ）
3000미터도 넘는 산을 올랐대요.（3000ｍも超える山を上ったってさ）
「驚きや失望の強調」
驚いた時や失望した時、気持ちを強調する時にも「도」を使います。
참 예쁘기도 하구나.（本当に美しいなあ）
달도 참 밝네.（月が本当に明るいなあ）
＜もっと詳しく＞
「文法要素の一部としての도」
（１）文法要素といえば「아/어도 되다」（～してもいい）の形が代表的です。また、「～でも」の形で使われます。
・이것 먹어도 돼요?（これ食べてもいいですか？）
・아무리 예뻐도 성격이 착하지 못하면 소용이 없다.（いくら奇麗でも性格がわるければどうしようもない。）
（２）所謂「해요体」に「도」を付けることができますが、他の要素にも付けることができます。
・열심히 해서도 안 돼. 잘해야지.（一所懸命してもだめだ。ちゃんとできなければ（意味がない））
・이렇게 하면서도 잘 안 될 거야.（このようにしても上手くいかないだろう）
（３）また、「否定」の「지 않다」「지 못하다」と共に使われる事があります。
먹지도 않네요.（食べもしないですね）
먹지도 못해요.（食べることもできません）
（４）定型文のような物も存在します。「ㄹ/을지도 모르겠다（～かもしれない）」「-기도 하고 -기도 하다（～することもあるし、～することもある）」がそれです。
그럴지도 모르겠다.（そうかもしれない）
아침에는 빵 먹기도 하고 밥을 먹기도 해요.（朝はパンを食べることもあるし、ご飯を食べることもあります）
（５）形容詞の副詞化した物に付け、「強調」する場合もあります。この場合は日本語で「も」と訳せません。
많이도 먹었다.（たくさん食べた）
딸이 귀엽게도 생겼다.（お嬢さんが可愛いい）
집안을 깨끗이도 치웠네.（家の中をきれいに片づけたね）
（６）副詞について「一語」のように使い、「強調」するものも有ります。
아직（まだ） + 도 ⇒ 아직도 안 했다.（まだしていない）
아마（たぶん） + 도 ⇒ 아마도 비가 올 것이다.（たぶん雨ふるだろう）
잘（よく） + 도 ⇒ 잘도 먹는다.（よく食べる）
（７）「하다形容詞」の中には、「하다」の前に「도」を挿入できるものもあります。
철수가 고기를 안 먹는다니 이상도 하지.（チョルスが肉を食べないとは、不思議だ）