助詞９．【～で】手段(으)로について学ぶ。
＜これだけは＞
「～で」という日本語助詞は数種類あります。
| （１）「食堂で食べる」のような場所・範囲と一緒に使われるもの。 |
| （２）「箸で食べる」のように手段と一緒に使われるもの。 |
| （３）「小麦粉でつくる」のように材料と一緒に使われるもの。 |
| （４）「事故で入院する」のように原因と一緒に使われるもの。 |
| （５）「子どもで（として）いられるのも今のうち」のように資格や所属と一緒に使われるもの。 |
韓国語では（１）は「에서」（２）（３）（４）は「(으)로」（５）は「(으)로서」を使います。今回は（ ２）用法に注目して解説します。
「(으)로」は 「パッチム」によって区別がある
助詞「(으)로」は名詞がパッチムで終わっている名詞には「으」 が挿入されます。
| 名詞がパッチムで終わっているものの例 자가용（ 自家用（車）） | 으로 がつく | 자가용으로 회사에 갑니다. （自家用車で会社に行きます） |
| 名詞がパッチムで終わっていないものの例 비행기（ 飛行機） | 로 がつく | 비행기로 한국에 갑니다. （飛行機で韓国に行きます） |
ただ、「은」「이」「을」]「에」 「에서」同様、「Ｃ－９．連音化」 が起きます。
例えば、「트럭으로（トラックで）」の発音は連音化して
[트러그로]
となります。
また、「ㄹ」パッチムで終わっている名詞には「으」が挿入されず「로」だけ付きます。
지하철 + 로 ⇒ 지하철로（地下鉄で）
전철 + 로 ⇒ 전철로（電鉄（電車）で）
칼 + 로 ⇒ 칼로（包丁（ナイフ）で）
＜さらに＞
「무엇으로? 어떻게?」
「どんな手段・方法で行きますか？」と尋ねる場合は、
「どのように」の意味を持つ「어떻게」を使って、
어떻게 갑니까?（どうやって行きますか）
と聞くことができます。
「どんな手段・方法でここまで来ましたか？」と尋ねる場合も、
「어떻게」を使って、
어떻게 왔어요?（どうやって来ましたか）
と聞くことができます。
※お店の窓口など「어떻게 왔어요?」は、「何の用事で来たんですか」という意味で解釈できるので、状況で意味が異なります。
무엇（何）に으로（で）を付けて 무엇으로 갑니까?（何で行きますか） 무엇으로 왔어요?（何で来ましたか）と聞くことができますが、
交通手段を「尋ねる」場合は、「어떻게」が主流です。
また、「무엇으로」で尋ねなければならない場合もあります。それは、具体的に使う「道具」について聞きたいときです。
例えば、「何で書くか」という時です。ボールペンで書くのか、鉛筆で書くのか、または黒か、赤でもいいのか具体的に聞きたいときです。
Ａ：이것은 무엇으로 씁니까?（これは何で書きますか）
Ｂ：까만 볼펜으로 써 주세요.（黒いボールペンで書いてください）
色なら「무슨 색（何色）」という表現を使い、
Ａ：무슨 색으로 써요?（何色で書きますか）
Ｂ：까망으로 써 주세요.（黒で書いてください）
となります。
＜もっと詳しく＞
「(으)로써と置き換えられる」
숟가락과 젓가락으로써 음식을 먹습니다.