Ｃ－１７． 【鼻音化】漢数詞「六」が語頭と語中両方に含まれた数列を書き、その下に［発音］通り書く
＜これだけは＞
「六」の語頭と語中の読み方
「六」は、語頭では[육]で発音され、語中では[륙]で読む性質があります。そのため様ざまな状況で【鼻音化】が起こることになります。
鼻音化の詳しい説明は、「Ｃ－６．【パッチム】7つの代表音のパッチムを整理し、発音のポイントを言葉で書く」「Ｃ－１９．【鼻音化】パッチム代表音「ㄱ、ㄷ、ㅂ」の鼻音化について整理する」および「C-35.【鼻音化】パッチム「ㄱ, ㅂ」の後ろに「ㄹ」が連続する場合の鼻音化について整理す る」の「さらに」をご覧ください。
ここでは、「六(육)」という数字に特化して発音変化を見ていきます。
（１） 韓国語では「ㄱパッチム」の後ろに「ㄴ, ㅁ」が来ると鼻音化を起こす特徴がありますが、「ㄱパッチム」を持つ「六(육)」に「万（만）」がつくと鼻音化が起こります。
六万(육만[융만])
（２）また韓国語は「ㄱ, ㅂパッチム」の後ろに「ㄹ」が来ると、鼻音化を起こすという性質があります。語中で「六」は[륙]と発音するので、次のように変化します。
十六(십육→십륙[심뉵]) 百六(백육→백륙[뱅뉵])
(３）単純な数字の羅列の場合は、一つずつ区切って発音すれば「六[육]」で発音すればいいですが、繋げて発音する場合は鼻音化が起こります。参考：C-34.【鼻音化】パッチム「ㅁ、ㅇ」の後ろに「ㄹ」が連続する場合の鼻音化について整理する、Ｃ－３５．【鼻音化】パッチム「ㄱ,ㅂ」の後ろに「ㄹ」が連続する場合の鼻音化について整理する。
３６９[삼육구→삼륙구[삼뉵꾸])
６６６[육육육→육륙륙[육뉵뉵])
＜さらに＞
語中での「六」を[륙]として考えず、[육]としても、同じ発音変化を導き出すことは可能です。例えば、「C-37.【鼻音化・ㄴ添加 】パッチム代表音「ㄱ, ㄷ, ㅂ」の鼻音化およびㄴ添加について整理する（代表音「ㄱ, ㅂ」のㄴ添加は「ハン検準2級」） 」を適用しても同じことが考えられます。
十六(십육)や百六(백육)の「육」の部分に「ㄴ添加が起きる」と考えた場合、「ㄱ, ㅂ」パッチムは鼻音化して、「육」に「ㄴ」が付きます。すると発音は以下のようになります。
十六(십육[심뉵]) 百六(백육[뱅뉵])
６６６も同様です。
６６６[육육육→육륙륙[육뉵뉵])
３６９には、「C-36.【ㄴ添加】前の単語にㅁ、ㄴ、ㅇパッチムがある場合のㄴ添加について整理する」が適用できます。
３６９[삼육구[삼뉵꾸])
＜もっと詳しく＞
「六」は、語頭では[육]で発音され、語中では[륙]で読むのであれば、「C-20.【流音化】パッチム「ㄴ」の後ろに子音「ㄹ」が来る場合の流音化について整理する」が適用されそうですが、流音化は起きません。
千六百(천육백→천륙백) [×철륙빽]
また、「鼻音化」や「ㄴ添加」も起こさないようです。[△천뉵빽]
この場合は【連音化】して、[처뉵빽]と読むのが慣例のようです。
韓国語の表記は「万(만）」は分かち書きするため、「二万六千(이만 육천）」は、[이만][육천]で発音するのが慣例のようです。
韓国戦争の開始日である、「６２５」は、記号として扱うため、「육이오[이기오]」というように連音化させます。