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E－42．「 動詞の未来連体形」を整理する。

＜これだけは＞動詞の未来連体形とは～「意志」を反映させるかどうか

　韓国語では、動詞・形容詞の後ろに名詞が来るとき、動詞・形容詞の形を変形させる必要があります。この名詞と接続させるための形を日本語では「連体形」と呼んでいます。　韓国語では「관형사형（冠形詞形）」と呼びます。日本語の連体形とは、「『体言（名詞）』に連なる形」を意味し、動詞・形容詞が名詞を飾る（修飾する）ときの形を言います。簡単にいうと、「すること」の「する」とか、「したこと」の「した」のように「～こと」の前にくる部分のことを言います。詳しくは、「Ｆ－１５．韓国語の冠形詞形語尾（連体形）について整理する」を参照してください。

　ここでは、動詞の未来連体形のみを扱います。

　日本語で「未来連体形」というのは「現在連体形」と一緒の形を取ります。どういうことかというと、

　このトイストーリーは　私が　明日　見る　映画だ

　このトイストーリーは　家族と一緒に　見る　映画だ

　というように、「明日」という「未来」について言及する時も、特に未来について言及していない時も同じ形「見る」をとります。

　つまり、日本語では「未来連体形」も「現在連体形」も区別がないというのが日本語の特徴です。

　しかし、韓国語では、これを区別する必要がでてきます。厳密に言うと、「これからしようとしていること（意志）」なのか、「これからしようとしているわけでではない（現在してしまっていることも含む）」という区別です。前者の「これからしよう」という気持ちが入っている時は、「未来連体形」になります。

　これは「気持ち」の区別なので非常に難しい区別です。しかし基本的には、「したい」「しようと思っている」という意志を反映するかしないかという判断で使い分けれいればそれほど混乱しないと思います。

　「未来連体形」という名前がついていますが、むしろ「意志連体形」という気持ちに焦点をあてて考えた方が良い文法です。ですから、関らずしも文の中に「明日」とか、「これから」「将来」という言葉を入れる必要はありません。

　例えば、

　これは　人間の　食べる　物ではない。（이것은 사람이 먹는 것이 아니다.）

　は、「食べたい」とか「食べようとする」という意志が現れていないので、「未来連体形（意志連体形）」にする必要がありません。この場合は「E-41．現在連体形」で表せばいいわけです。

  一方で、

　ここの　食堂は　食べる（食べたい）物がない　（이 식당은 먹을 것이 없다）

　というように、ここでは、「人間が食べられるものがない」というのではなく、食べ物はあるのだけれど「『私が』食べたいものがない」という意味で「食べる」が使われています。日本語では、同じように「食べる」という形ですが、「意志」が隠れているのです。

　韓国は、この気持ちの違いを、異なる形で表します。動詞の未来連体形（意志連体形）の作り方は、「パッチムがある動詞」 は「다」をとって「을」を付け、「パッチムがない動詞」は、「다」をとって「ㄹ」 パッチムをつけます。

「ㄹパッチム」を持つ動詞に関しては、「다」を取った形のままにします。

＜さらに＞変則活用

　動詞の未来連体形は、「으면体」と同じように「ㄷ変則」「ㅅ変則」「ㅂ変則」が変則活用をします。「으면体」の変則については、「Ｅ－３６．パッチムありの動詞の으면体（ㅂ変則）を整理する」「Ｅ－３７．パッチムありの動詞の으면体（ㄷ変則）を整理する」「Ｅ－３８．パッチムありの動詞の으면体（ㅅ変則）を整理する」を参考にしてください。

　変則の詳しい変化は省略し、ここでは一覧表で提示します。

＜もっと詳しく＞未来連体形が使われる文法形態

　未来連体形 は、ある程度形が固まった文法のような振る舞いをするものがあります。それらは、「未来連体形」を意識せずに、かたまりとして覚えてしまった方が楽かもしれません。

「ㄹ/을 때」（～する時）の場合は、「未来」という意味合いは薄れ、「過去形語尾」と共に使われます。形がすでに「ㄹ/을 때」で覚えてしまいましょう。

한국에 갈 때（韓国に行く時）

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처음 볼 때（初めて見る時）

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