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Ｅ－37．パッチム有りの動詞の으면体「ㄷ変則」について整理する。

＜これだけは＞

　いわゆる 「ㄷ」変則とは、動詞の辞書形「語尾다」の一つ前の文字に「ㄷ」パッチムが含まれているものが、으면体になるとき変則（不規則）になる現象を言います。 これは動詞にのみ起こる現象です。 しかし、変則になるものと、変則にならない（規則）ものがあるので、単語ごとに活用を覚えなければいけません。

　例えば、「閉じる」という意味を持つ「닫다」は、「다」の前に「ㄷ」が含まれています。 しかし、これは変則にならないので、規則通りの으면体になります。

　  닫다（閉じる）  ⇒　 닫으면（閉じれば）

　一方、「聞く」という意味を持つ「듣다」は変則なので、規則通りの으면体にはなりません。これが으면体になる場合、「ㄷ」 パッチムを「ㄹ」に変えたた上で、「으면」を付けます。「으면」はパッチムがある単語には通常「으」 がつき、パッチムがない単語は「면」のみがつきます。

　　　ㄷ変則　：　듣다（ 聞く）　⇒　들으면（聞けば）

　　　パッチムあり規則　：　닫다（閉じる）  ⇒　 닫으면（閉じれば）

      パッチムなし規則　：　가다（行く）　　⇒　 가면（行けば）

※「걷다」「묻다」は同音異義語があるので注意する。

＜さらに＞

　 ㄷ変則の「으면体」 は、「으」を抜かしがちになるので注意しなければなりません。

　「ㄷ変則」は基本的にパッチムのある動詞なので、「으」が挿入されます。文字がひとつ加わると言うことは、発音上一音節増えると言うことです。ですから、

　듣다（聞く）　⇒ 들+으면 ＝ 들으면（聞けば）

を「들면」のように二文字で発音すると、

　들다（持つ）　⇒ 들+면 ＝ 들면（持てば）

「들다」の「으면体」の発音になってしまいます。「聞けば」はしっかりと、「들으면[드르면]」と3音節で発音します。発音は「으」という一音節加わるかそうじゃないかの非常に微妙な違いなので、会話で聞き分けるとなると難しくなります。文脈から意味を考える必要があります。

＜もっと詳しく＞

　 ㄷ変則の「으면体」 は、「ㄹパッチムを持つ動詞の으면体」と混同しがちなので注意しなければなりません。

　「ㄹパッチムを持つ動詞の으면体」とは、「들다（持つ）」「걸다（かける）」「불다（吹く）」「물다（かむ／かじる）」のような最初から「ㄹ」パッチムが含まれた動詞です。

　これらは、「으면体」になるとき、パッチムがあっても「으」が挿入されません。

 들다（持つ）　⇒ 들+면 ＝ 들면（持てば）

 걸다（かける）⇒ 걸+면 ＝ 걸면（かければ）

 불다（吹く）　⇒ 불+면 ＝ 불면（吹けば）

 물다（かむ／かじる）　⇒ 물+면 ＝ 물면（かめば）

これらは、ㄷ変則の「듣다（聞く）」「걷다（歩く）」「붇다（ふやける）」「묻다（尋ねる）」の「으면体」と混同しやすいので、注意が必要です。ㄷ変則の場合は、「으」が挿入されます。

 듣다（聞く）　⇒ 들+으면 ＝ 들으면（聞けば）

 걷다（歩く）　⇒ 걸+으면 ＝ 걸으면（歩けば）

 붇다（ふやける）⇒ 불+으면 ＝ 불으면（ふやければ）

 묻다（尋ねる）　⇒ 물+으면 ＝ 물으면（尋ねれば）