입니다の説明

語尾９．【名詞＋です】　名詞＋이에요について学ぶ。

＜これだけは＞

　名詞につくやわらかい口調の「です」

　韓国語は丁寧な「です」が二通りあり、一つは「입니다」です。「입니다」については、「語尾１．【名詞＋です】　名詞＋입니다について学ぶ。」で詳しく説明しています。「입니다」はかしこまったより丁寧な感じで、「이에요/예요」は親しい人と話す、よりやわらかい丁寧な語尾です。ここでは「이에요/예요」を詳しく見ていきましょう。です。「이에요/예요」は、パッチムで終わる名詞に「이에요」、パッチムで終わらない名詞に「예요」を付けます。

　日本語で、

　例１．私は学生です。

　例２．故郷は函館です。

　は、

　例３．저는 학생이에요.(私は学生です。)

　例４．고향은 하코다테예요.(故郷は函館です。)

になります。パッチムで終わる名詞「학생」には、「이에요」をつけ、パッチムで終わらない名詞「하코다테」には、「예요」を付けます。

　疑問にする場合、「입니다」は、「입니까」と形を変えましたが、「이에요/예요」は形を変える必要がありません。イントネーションを疑問調にすると疑問形になります。文章で書く場合は、「이에요?」、「예요?」のように「？」を付けます。

　例５．저는 학생이에요?(私は学生ですか。)

　例６．고향은 하코다테예요?(故郷は函館ですか。)

＜さらに＞

「書き方」

　名詞と「이에요/예요」はくっつけて書きます。

　×　하코다테 예요.（函館　です）

　と離さずに、

　〇　하코다테예요.と書いてください。

「読み方」

　＜예요＞の読み方は、[에요]と読みます。発音が[에요]だからと言って、＜에요＞とは書きません。＜예요＞がなぜ発音と表記が異なるかについては、「F－６．「指定詞」を整理する。」をご覧ください。

　それと、名詞の最後がパッチムで終わる場合、Ｃ－９．連音化をおこします。

　例えば、「駅（역）」「芸能人（연예인）」「授業（수업）」という単語の後ろに、「이에요」がつく場合、

　＜역이에요（駅です）＞　⇒　[여기에요]

　＜연예인이에요（芸能人です）＞　⇒　[여네이니에요]

　＜수업이에요（授業です）＞　⇒　[수어비에요]

　となります。

ただし、Ｃ－９．連音化でも詳しく説明してある通り、「ㅇ」パッチムで終わっている名詞は、連音化せず、「ㅇ」パッチムをはっきり発音してから「입니다」を発音します。

　＜학생이에요（学生です）＞　⇒　[학생이에요]

＜もっと詳しく＞

　「名詞+이/가 아닙니다（～ではありません）」を「이에요/예요」で表現したいときは、

　　학생이 아니에요（学生ではありません）

　となります。「아닙니다」の「아니」は名詞ではない「特殊な形容詞(아니다)」であるため、名詞のように

　　×아니예요

　という活用ができません。また、形容詞だからといって、

　　×아니어요　とか、　×아녀요

という活用も起きません。

　あくまで、「아니다」は特殊であって、「이에요/예요」のときは、「아니에요」になるのだと覚えておきましょう。詳しく言うと、「F－６．「指定詞」を整理する。」で説明してありますが、「이에요」や「예요」のとき、名詞には必ず指定詞「이」が必要だということです。特殊な形容詞「아니다」は名詞ではないので、「이」が入る余地がないのです。しかし特殊すぎて、形容詞の「해요体」のように「어요」が付くわけでもなく、「에요」がついてしまうというわけです。