☜＜ノートづくりのための韓国語学習＞トップページに戻る

E－63．이名詞化について整理する。

＜これだけは＞

１．「이名詞化 」とは

　韓国語の 名詞の中には、動詞や形容詞が名詞化しているものも多数あります。詳しくは「D-35.派生語について整理する」を見てほしいのですが、今回はこの中でも代表的なのが「이」が付いた名詞を扱います。

　「ㅁ名詞化」「기名詞化」については「E-61.기名詞化について整理する」「E-62.ㅁ名詞化について整理する」でも説明していますが、「ㅁ名詞化」「기名詞化」と大きく違う点は、「이名詞化」は「文法と一緒に使われない」という点です。

　「이名詞化」は独立して使う名詞を作るための要素です。

　有名どころとしては韓国料理の「떡볶이」があります。この単語は次のように作られた単語です。

　떡（もち）　+    볶(다)（炒める）　+    이（이名詞化）

　もともとの意味はありますが、全部組み合わさって「이名詞化」することで、「トッポッキ」という料理名として使われています。

　料理名は必ずしも「이名詞化」するわけではなく、「ㅁ名詞化」している料理名もあります。

　　제육（精肉）　+    볶(다)（炒める）　+    음（ㅁ名詞化）

 「제육볶음（豚キムチ炒め）」は、「제육볶음」であり「제육볶이」としては使われません。

　このように名詞化は、慣例によって使えたり使えなかったりします。

　したがって、名詞化は、動詞や形容詞を個別に名詞化させて文法のように練習するというよりは、名詞化された状態の単語を覚えていくほうが効率がいいと思います。

＜さらに＞

「이名詞化」は次のような作り方があります。

１．動詞・形容詞の語幹＋이

　（１）動詞・形容詞の語幹に単純に「이」を付けたパターン

日常では、長さ、高さ、深さ、広さといったサイズの単語に多く登場します。「大きさ」だけは「크기」と「기名詞化」をとります。

（２）動詞・形容詞の語幹が変形して「ㅟ」「ㅔ」になっているパターン

変則活用をするものの中には、해요体にしてから「이」を付けるパターンがあります。　

두르다（巻く）　→　둘러+ㅣ　＝　둘레

덥다（暑い）　 →　더우+ㅣ　＝　더위

（３）完全変形パターン

　「굽다（焼く）」の名詞化「焼き」は「×구우+ㅣ＝구위」とはならず「구이」になります。

　「소금구이（塩焼き）」「곱창구이（ホルモン焼き）」などで使われます。

　また、「幅」を表す「너비」は、「넓다」の活用だと推測できますが、「넓이（広さ）」、「너비（幅）」の使い分けが必要です。

　漢語「폭（幅）」は、「너비」と同じように使えます。

　また、「동그라미（丸）」「도우미（お手伝いさん／ヘルパー）」のような、「ㅁ名詞化」と「이名詞化」が合わさったパターンも存在します。

２．名詞+派生名詞

（１）動詞・形容詞の語幹に単純に「이」を付けたパターン

ほかに、「달맞이（月見）」「봄맞이（春を迎えること）」などがある。

（２）動詞・形容詞の語幹が変形して「ㅟ」「ㅔ」になっているパターン

３．用言の活用形＋이(ㄴ이, 는이)

　（１）連体形+이

（２）「ㅁ名詞化」+이

４．動詞や形容詞から派生したものではなく、最初から名詞として使われているもの

＜もっと詳しく＞

上の表をハングル検定の等級別にすると次のようになります。

「ハングル検定4級」

「ハングル検定3級」

「ハングル検定準2級」

「ハングル検定2級」

「その他」