Ｃ－４２．［有声音化］漢語の有声音化について整理する。

Ｃ－４２．［有声音化］漢語の有声音化について整理する。

＜これだけは＞

（１）有声音、有声音化とは

　　有声音とは簡単にいうと、「濁音」「濁る音」です。反対に無声音というのがありますが、これは「清音」「濁らない音」です。

　　日本語では、ガ行、ザ行、ダ行、バ行が有声音にあたります。反対に無声音は、カ行、サ行、タ行、ハ行です。

　　韓国語の「ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ」という文字は「有声音」「無声音」の両方を表す文字です。そのため、ある条件下では「有声音」、ある条件下では、「無声音」というように条件ごとに区別して発音することになります。基本的な「有声音化」の条件については「Ｃ－８．【有声音化】について整理する」をご覧ください。

（２）漢語の有声音化とは

　子音「ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅈ」から始まる漢字音の前に、鼻音「ㄴ, ㅁ, ㅇ」パッチムを持つ漢字音が来ると、有声音化します。

　・感気（風邪）：감기[kamgi]

・人間：인간[ingan]

・成功：성공[seong-gong]

　・簡単：간단[kandan]

ただし、「人気：인기[인끼]」「性格：성격[성껵]」のように濃音化するものもあります。漢語の中には最初から「濃音化するもの」というのが決められているので、これらの特殊な例は、「Ｃ－２８．［濃音化］漢語の個別的に決まった濃音化について整理する」をご覧ください。

＜さらに＞

　「ㄹパッチム」を持つ漢字音の後ろに「ㄷ, ㅅ, ㅈ」がくる場合、一般的に「濃音化」を起こします（詳しくは「Ｃ－３９．［濃音化］漢語でパッチムㄹの後ろのㄷ,ㅅ,ㅈが濃音化する現象について整理する」をご覧ください）。

　しかし、「ㄹパッチム」を持つ漢字音の後ろに「ㄱ, ㅂ」パッチムが連続した場合は、「ㄱ, ㅂ」が有声音化します。

※漢字音の「ㄹパッチム」の後ろに「ㅁ, ㅊ, ㅌ, ㅍ」パッチムが連続した場合は、「ㅁ, ㅊ, ㅌ, ㅍ」がそのまま発音されます。

・勿論：물론

・実践：실천

・実弾：실탄

・決判（判決）：결판

＜もっと詳しく＞

漢字音の「ㄹパッチム」の後ろに「ㄴ」が連続した場合は、流音化します。