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E－53．【이・히・리・기・우・구・추】の使役（사동）について整理する。

＜これだけは＞

韓国語の「使役（사동）」は、動詞に「이,히,리,기,우,구,추」を加えて作ることができます。 ハングル検定で、使役の接辞「이,히,리,기」が問われるのは準2級からです。しかし、5級から単語としては出題されます。特に「見せる」の「보이다」は「보여주다（見せてあげる）」の形で初級で頻繁にあらわれます。

※「구」はハン検トウミで2級扱いとなっています。「우」「추」に関してはトウミに記載がありませんが、2級以降多く出てきます。

例

※보이다（見せる）は、「보여 주다（見せる）」の形で使われることが多い。

영화를 보다 보다（映画を見る）⇒ 영화를 보여 주다（映画を見せる（映画をおごる））

스티커가 붙다（ステッカーが付く）　⇒　스티커를 붙이다（ステッカーを付ける）

양이 줄다（量が減る）⇒　양을 줄이다（量を減らす）

물이 끓다（お湯が沸く）⇒　물을 끓이다（お湯を沸かす）

「使役」として分類されるわけではありませんが、ここでは、語幹の最後音母音に「이」がついて「他動詞」となるものも「使役」として扱います。

※「나（出る）」に、使役の接辞「ㅣ」がくっ付いて「내（出す）」に変わると考えます。

※「건너」に、使役の接辞「ㅣ」がくっ付いて「건네」に変わると考えます。

음식이 식다（料理が冷める）⇒ 맥주를 식히다(ビールを冷やす）

옷을 입다（服を着る）⇒ 옷을 입히다（ 服を着せる）

의자에 앉다(椅子に座る)　⇒ 의자에 앉히다（椅子に座らせる）

해가 밝다（年が明ける）⇒ 진실을 밝히다（ 真実を明らかにする）

아이가 울다（子どもがなく）⇒ 아이를 울리다（子どもを泣かせる）

팽이가 돌다（コマが回る）⇒ 팽이를 돌리다（ コマを回す）

물이 흐르다（水が流れる）⇒ 물을 흘리다（ 水を流す）

신문에 싣다（新聞に載る）⇒ 신문에 실리다（ 新聞に載せる）

아이가 웃다（子どもが笑う）⇒ 아기를 웃기다（子どもを笑わせる）

선을 넘다（線を越える）⇒ 선을 넘기다（ 線を越す）

역할을 맡다（役割を任される）⇒ 역할을 맡기다（役割を任せる）

바이러스가 옮다（ウィルスが移る）⇒ 직장을 옮기다（職場を移す）

※「서」「차」に、使役の接辞「ㅣ」と「우」がくっ付いて「세우」「채우」に変わると考えます。「씌」も同様に「ㅣ」と「우」がくっ付いて「세우」「채우」に変わると考えます。このようなものが混ざっているのが「우」使役の特徴です。

자리가 비다（席が空く）⇒ 자리를 비우다（ 席を空ける）

스케줄이 꽉 차다（スケジュールがいっぱいになる）⇒ 술잔을 채우다（杯をいっぱいにする）

우산을 쓰다（傘をさす）⇒ 우산을 씌우다（ 傘に入れる）

싹이 돋다（芽が出る）⇒ 호기심을 돋우다（ 好奇心を掻き立てる）

※「구」使役は、「使役」というよりも、本来の動詞の意味を強調するために用いられる。

얼굴이 달다（顔が熱くなる）⇒ 강철을 달구다（鋼鉄を熱する）

해가 돋다（日が上る）⇒ 안경 도수를 돋우다（眼鏡の度数を高める）

※「감추다」は、対応する動詞がありませんがここに含めました。

※「비추다」は、単純に「추」が形ではありませんが、ここに含めました。

호흡이 맞다（息が合う）⇒ 호흡을 맞추다（ 呼吸を合わせる）

온도가 낮다（温度が低い）⇒ 온도를 낮추다（ 温度を低める）

＜さらに＞

「形容詞が使役になるもの」

本来「使役」は、「他動詞」が使役にかわるのですが、「形容詞」のような動詞ではないものも「이,히,기」を付けて使役動詞にすることができます。

「使役の意味と構造」

　ここで扱った「使役」は必ずしも日本語の使役として認識できないものも含まれます。「끝내다（終わらせる）」「끝나다（終わる）」などは、他動詞と自動詞の対立になっています。少しややこしいですが、「自動詞」に「이,히,리,기,우,구,추」を付ける場合は、「使役に変える役割」より、「自動詞を他動詞に変える役割」が強くなります。

　基本的に「使役（사동）」とは、日本語で「□□が、〇〇に　△△させる」という形で表されるものを言います。日本語だと、「強制的に△△させる」のように、「したくないことを誰かにさせる」という意味で使われたり、「勝手にさせる」のように、「相手がしたいことを許す、許容する」または、「ほうっておく」という意味が含まれています。

　一方の韓国語は、「強制」「許容・放任」という意味合いは薄く、「이,히,리,기,우,구,추」の使役化機能は、

①自動詞を他動詞にする：세우다, 끝내다, 끓이다

②形容詞を動詞化する：높이다, 괴롭히다

③他動詞の機能をより際立たせる：멈추다, 갖추다

　おおよそ３つに分けられます。

※「強制」「許容・放任」の意味を持たせる使役は、韓国語で「시키다」「-게 하다」を使って表現します。 詳しくは、「E-54.게 하다の使役」をご覧ください。

ですから、「이,히,리,기,우,구,추」の使役で

　・　校長は（無理に）私を、長時間立たせた（強制）

　・　母は私を黙って遊ばせた（許容・放任）

という文をつくることはできません。

また、「させる」の受身形「させられる」や、「させていただく」という表現は韓国語にはありませんので注意しましょう。

韓国語では、「これは使役だ」とこだわらず、たくさん 使役の文を訳したり、自動詞／他動詞の区別を研究したりしながら身につけていったほうがいいかもしれません。

「責任を問う使役」

ただ、日本語と少し使い方が似ている部分もあります。

・なんでこんな服を「着せるのか」：왜 이런 옷을 입혀?

・私にこんなものを「食べさせるのか」：나한테 이런 것을 먹여?

といった、相手の「責任を問う」用法です。使う状況は非常に稀とは思いますが、怒りたいときに使います。

＜もっと詳しく＞

「ハン検5級は「세우다」のみ」

＜ハン検5級使役「우」＞

「ハン検4級は「이,리,기,우,추」の使役」

＜ハン検4級使役「이」＞

＜ハン検4級使役「리」＞

＜ハン検4級使役「기」＞

＜ハン検4級使役「우」＞

＜ハン検4級使役「추」＞

「ハン検3級は「이,히,리,기,우,추」の使役」

＜ハン検3級使役「이」＞

＜ハン検3級使役「히」＞

＜ハン検3級使役「리」＞

＜ハン検3級使役「기」＞

＜ハン検3級使役「우」＞

＜ハン検3級使役「추」＞

「ハン検準2級は「이,히,리,기,우,구,추」の使役」

＜ハン検準2級使役「이」＞

＜ハン検準2級使役「히」＞

＜ハン検準2級使役「기」＞

＜ハン検準2級使役「리」＞

＜ハン検準2級使役「우」＞

＜ハン検準2級使役「구」＞

＜ハン検準2級使役「추」＞

「ハン検2級は「이,히,리,우,구,추」の使役」

＜ハン検2級使役「이」＞

＜ハン検2級使役「히」＞

＜ハン検2級使役「리」＞

＜ハン検2級使役「우」＞

＜ハン検2級使役「구」＞

＜ハン検2級使役「추」＞

읽히다：読ませる／読まれる

안기다：抱かせる／抱かれる

は使役／受身どちらの意味でも使える。

自動詞・他動詞の観点からの詳しい分類は、こちらをご覧ください。