Ｃ－２７．［濃音化］「ㄴ,ㅁ」 代表音パッチムを語幹に持つ動詞・形容詞の濃音化について整理する。
＜これだけは＞
（１） 「濃音化とは」
ここでもう一度、平音、激音、濃音についておさらいしておきます。
| 平音（韓国語：예사소리/평음） | ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ |
| 激音（韓国語：거센소리/격음） | ㅋ ㅌ ㅍ ㅊ ㅅ ㅎ |
| 濃音（韓国語：된소리/경음/농음） | ㄲ ㄸ ㅃ ㅉ ㅆ |
ソフトに発音する平音（かつ有声音化をおこし、二つの音をもつ）、息を強く吐き出す激音、「息を出さずに、平音より少し高め（カラスの鳴きまねのように）に出す」濃音という三つの違いがあります（詳しい説明は、Ｃ－１）。濃音の文字は「５つ」あります。
「濃音化」は、「文字でみると濃音じゃないんだけど、読む（発音する）時には、濃音にする」 ことを言いました。
＜학교＞ （学校） ⇒ [학꾜]
＜덥다＞ （暑い） ⇒ [덥따]
＜합법＞ （合法） ⇒ [합뻡]
左の＜ ＞の文字と[ ]内の発音には少し違いがあります。学校は＜학교＞と書きますが、発音するときは、[학꾜]となり、「교」の部分が「꾜」で発音されています。
（２） 「『ㄴ,ㅁ』代表音パッチムを持つ動詞・形容詞の語幹とは」
動詞・形容詞の語幹に「ㄴ,ㅁ」代表音パッチムを持つものを言います。例えば、以下のようなものがあります。
| ㄴ代表音 | 신다[신따]（履く）、앉다[안따]（座る）、안다[안따]（ 抱く） |
| ㅁ代表音 | 감다[감따]（髪を洗う／目をつぶる等）、심다[심따]（ 植える）、검다[검따]（黒い）、젊다[점따]（若い）、삶다[삼따]（ ゆでる）、옮다[옴따]（移る）、넘다[넘따]（ 越える）、남다[남따]（残る）、참다[참따]（耐える）、닮다[담따]（ 似る） |
これらが、「ㄱ,ㄷ,ㅈ,ㅅ」を持つ語尾と共に使われると、「濃音化」します。
・신고 싶어요.[신꼬시퍼요]（履きたいです）
・심더라고요.[심떠라고요]（植えたそうです）
・검지만[검찌만]（黒いけど）
・앉습니다.[안씀니다]（座ります）
・참고[참꼬]（耐えて）
・닮지만[담찌만]（似ているけど）
＜さらに＞
使役や受け身の語彙として使われる場合、「기」は「濃音化」しません。
안기다（だかれる） ×[안끼다]
옮기다（移される） ×[옴끼다]
감기다（目が閉ざされる） ×[감끼다]
남기다（残す） ×[남끼다]
＜もっと詳しく＞
表記は一緒であっても、意味が違えば発音が変わるので注意が必要です。
例１．감기
かぜ：감기 걸렸어.[감기걸려써]（風邪をひきました）
髪を洗う：머리 감기 힘들어요.[머리감끼힘드러요]（髪を洗うのが大変です）
例２．참고
参考：이거 참고로 하세요.[이거참고로하세요]（これを参考にしてください）
耐える：좀 참고 있어.[좀참꼬이써]（ちょっと我慢していて）
例３．신고
申告（訴え）：빨리 신고해야 해요.[빨리신고해야해요]（早く申告しなければなりません）
履く：이거 신고 해요.[이거신꼬해요]（これ履いてしなさい）