語尾５．【합니다/합니까】について学ぶ。
＜これだけは＞
（１）합니다のひとつの意味「します」
「합니다」は、韓国語会話によく出てくるので、ドラマを見て覚えたという人もいるかと思います。「합니다」は、日本語でいうところの「します」という意味を持ちます。
「します」というのは、「〇〇します」という使い方をするので、たいてい「〇〇」と一緒に使われます。
・勉強します ＝ 공부합니다 ※韓国語の공부は感じで「工夫」と書きます。日本語と「工夫」の意味が異なります。韓国では「勉強」という漢語は使いません。
・旅行します ＝ 여행합니다
・料理します ＝ 요리합니다
・準備します ＝ 준비합니다
・ショッピングします ＝ 쇼핑합니다
という具合に〇〇には、「名詞」が入ります。特に、漢語や外来語が多くつかわれるようです。ですので、漢語や外来語をたくさん覚えていると、会話表現が豊富になると思います。「합니다」を使う時に、意識的に漢語や外来語を思い出せるようにすると便利です。
漢語は感じだから難しいと思わずに、先に難しい漢語も韓国語で言えるようになると、中級にすぐに上がれるようになります。例えば、
洗濯（세탁） 清掃（청소） 推薦（추천） 欠席（결석） 比較（비교） 発見（발견）
という漢語は、日本語の発音となんとなく似ていて、「韓国語でこの漢字はこんな感じで発音するのかな」というあてずっぽうで話してみても通じたりします。ですから、「합니다」を覚えたらとにかく漢語や外来語と一緒に使ってみるという練習をしてみるといいでしょう。
されに、これら漢語や外来語は、「〇〇します」という言い方もできますが、「〇〇をします」のように助詞「を」を挿入して使うこともできます。書き言葉では助詞を省略せずに「を」を入れて書きます。
・勉強をします ＝ 공부를 합니다
・旅行をします ＝ 여행을 합니다
・料理をします ＝ 요리를 합니다
・準備をします ＝ 준비를 합니다
・ショッピングをします ＝ 쇼핑을 합니다
「を（을/를）」を使う時は、助詞「을/를」の後ろは一マスあけます。「공부합니다」のように助詞を省略する時は、全てくっつけて書きます。
また、名詞とつくのではなく単語に組み込まれた形の動詞、例えば、「좋아합니다（好みます）」のようなものは一語と考えます。
※「좋아합니다」の使い方は、〇〇을/를 좋아합니다（〇〇を好みます）という使い方をします。決して「×좋아를 합니다」という使い方はしないでください。
（２）합니다のもうひとつの意味「하다形容詞」
「합니다」は、漢語と一緒に使われやすいという話をしました。しかし、漢語と一緒に使われて「〇〇します」ではなく、「〇〇です」という日本語訳になるものがあります。例えば、次のような例です。
・有名です ＝ 유명합니다
・便利です ＝ 편리합니다
・簡単です ＝ 간단합니다
・親切です ＝ 친절합니다
これらは「します」という動詞ではなく、形容詞に分類されるものなので、「하다形容詞」などと呼ばれています。「합니다」を伴なう形容詞（하다形容詞）は、漢語以外に固有語にも多く見られます。
・涼しいです ＝ 시원합니다
・温かいです ＝ 따뜻합니다
・清潔です ＝ 깨끗합니다
・もどかしいです ＝ 답답합니다
形容詞で使われる時は「×간단을 합니다」のように助詞「을/를」を挿入することができません。
（３）합니다の疑問形は「합니까」
「합니다」の「다」を「까」に変えると疑問形に変わります。「しますか」であれば、「합니까」です。書くときには「？」をつけます。
・しますか ＝ 합니까?
・勉強をしますか ＝ 공부를 합니까?
・好みますか ＝ 좋아합니까?
「今日は何をしますか？」であれば、「오늘은 무엇을 합니까?」と表現します。
＜さらに＞
「합니다と해요の違い」
韓国語の「します」は、「합니다」の他に「해요」というものがあります。一番後ろの文字を見ると「니다」と「요」と異なることがわかります。「니다」で終わる語尾は「かしこまった丁寧な言い方」、「요」で終わる語尾は、「やわらかい丁寧な言い方」です。どちらも丁寧な言い方には変わりありませんが、「人前でのスピーチや自己紹介」、「ですます調の作文」などでは「합니다」を使い、親しい目上の人との会話では「해요」を使うと覚えておけばよいでしょう。
韓国語の会話では「해요」を多用しているので、「해요」で話したいという気持ちになると思います。かといって、「합니다」を全く使わないわけではないので、両方使えるようにするといいでしょう。話す時は両方使いながら、学校や教室での作文練習の時には「합니다」を使うという意識で練習してください。
一応「해요」を使った例を挙げておきます。
＜動詞＞
・勉強します ＝ 공부해요
・旅行します ＝ 여행해요
・料理します ＝ 요리해요
・準備します ＝ 준비해요
・ショッピングします ＝ 쇼핑해요
・好みます ＝ 좋아해요
＜하다形容詞＞
・有名です ＝ 유명해요
・便利です ＝ 편리해요
・簡単です ＝ 간단해요
・親切です ＝ 친절해요
・涼しいです ＝ 시원해요
・温かいです ＝ 따뜻해요
・清潔です ＝ 깨끗해요
・もどかしいです ＝ 답답해요
＜もっと詳しく＞
「＜～라고 합니다＞の時の합니다」
自己紹介などで、「저는 아사이 유카리라고 합니다（私は浅井ゆかりと言います）」という表現が出てきます。
自己紹介では他に、「저는 아사이 유카리입니다（私は浅井ゆかりです）」という表現もありますので、「どっちを使えばいいの？」と混乱する人も多いようです。
しかし、この二つは形が異なる上、「～と言います」と「～です」という意味も異なります。「～です」と言いたいときは「입니다」を使い、「～と言います」と言いたいときは、「라고 합니다」を使えばいいと思います。決して、「×아사이 유카리합니다」という間違いはしないでください。
ここで勘違いしてほしくないのは「라고 합니다」という表現が「～です」と同じではないと言うことです。これはあくまでも「～と言います」という表現です。「～とします」でもありません。「라고」と「합니다」はセットの文法で、二つが連続して「と言います」という意味を成すわけです。ここでは「합니다」は「します」という意味でもありません。
例えば、自己紹介以外にも、
・이것은 일본말로 뭐라고 합니까?（これは日本語で何といいますか）
・이것은 한국말로 뭐라고 합니까?（これは韓国語で何といいますか）
という使い方ができます。