F－５．補格助詞について整理する
＜これだけは＞
補格助詞について
韓国語と日本語を比較すると似ている部分もありますが、大きくことなる部分があります。特に初級では次のような違いに戸惑うことが多いようです。
・저는 한국 사람이 아닙니다.（私は韓国人ではありません）
・저는 축구 선수가 되고 싶어요.（私はサッカー選手になりたいです）
日本語では「～では（ない）」とする部分が韓国語では「이/가」になり、「～に（なる）」とする部分も「이/가」となっています。
日本語の助詞「～が」は、韓国語で「이/가」だと最初に教わった場合、上のようになることが変だと感じるでしょう。
しかし、そもそも「이/가 아니다」と「이/가 되다」で使われている、「이/가」は日本語の助詞「～が」の意味として使われる「이/가」と全く違うものだとしたらどうでしょうか。
日本語の助詞「～が」の意味として使われる「이/가」と違うということは、当然使われ方も異なるはずです。
事実、「이/가 아니다」と「이/가 되다」で使われている、「이/가」は日本語の助詞「～が」の意味として使われる「이/가」と異なります。
この「이/가 아니다」と「이/가 되다」で使われている、「이/가」は「補格助詞」と呼ばれる助詞で、日本語の助詞「～が」の意味として使われる「이/가」ではありません。
「이/가 아니다」と「이/가 되다」の時に使われて、日本語で「では」とか「に」として訳すことは本来できない助詞なのです。
ですから、用法を覚える時には、「이/가 아니다」や「이/가 되다」を一つの塊として考えて、いつでもセットで練習するようにしましょう。
＜さらに＞