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F－１４．「疑問代名詞」について整理する

＜これだけは＞　だれが・いつ・どこで・なにを・どのように・なぜ

　韓国語でいわゆる英語のWHO、WHEN、WHERE、WHAT、HOW、WHYという５つのWから始まる疑問詞と１つのH（5W1H）を、「六何原則（육하원칙）」と呼びます。

　この육하원칙を助詞を付けて表にしてみます。

※１　「누구」に助詞「가」がつくと形が変わり「누가」となります。

※２「何の」と言いたいときは、「무엇의」ともできますが、「무슨」という連体詞をつかいます（下の説明参照）

※３、４ 어떻게, 왜には助詞がつきません。

疑問詞じゃない例①「何の～（連体詞）」

　「何の歌」という時の「何の」は、「무슨」となり

　　　・무슨 노래（何の歌）

　となります。ここでの「무슨」は、「어떤（どのような）」とも置き換えが可能で、

　　　・어떤 노래（どのような歌）

　とほぼ同じ意味になります。しかし、次のような場合は形が決まっているため、「어떤」は使えません。

　　　・무슨 요일（何曜日）

　　　・（何かあったのかと心配になったとき）　무슨 일이야?（何ごと？＝どうしたの？）

疑問詞じゃない例②「何時（数詞）」

　また、時間を尋ねる時の「何時」は、「×무엇 시」とはできず、「몇」を使います。

　　　〇몇 시（何時）

　「몇」は、「몇 명（何人）」「몇 개（何個）」「몇 살（何歳）」などの単位を付ける場合につかいます。

　「いくら」という量を聞く場合は、「얼마（いくら）」という単語を使います。

疑問詞じゃない例③「どの～（連体詞）」

　疑問詞ではないけれど、「どれ」「どの」と尋ねたいとき使うのは、「어느」です。

　　・어느 것（どのもの＝どれ）

　　・어느 쪽（どの方向＝どちら）

　　・어느 나라（どの国）

＜さらに＞육하원칙（六何原則）の変形

　日本語で「誰か」「いつか」「どこか」「何か」「なぜか」と言いたいときは、形を変形させます。

　　・누군가（誰か） 누군가가 나를 좋아해요.（誰かが私（のこと）を好いている）

　　・언젠가（いつか） 언젠가는 다시 만날 수 있어요.（いつかはまた会えますよ）

　　・어딘가（どこか）　방학에 어딘가 가요.（長期休業にどこか行こう）

　　・무엇인가（何か）　※縮約形は「무언가」　뭔가 따뜻한 것을 먹고 싶어요（何か温かいものが食べたいです）

　　・왠지（なぜか）　왠지 느낌이 안 좋아（なぜだか感じが悪い）

　「왠지（なぜか）」の類似表現に、副詞「어쩐지（なぜか/どうやら/道理で）」があります。

＜もっと詳しく＞「なにも～ない」「誰も～いない」という代名詞表現

韓国語には、「아무（何ら）」というものがあり、次のように使えます。

　・아무개（誰それ/なにがし）　아무개

　・아무것（どれも）　　　아무것이나(아무거나) 좋아요.（どれでもいいですよ）

　・아무도（誰も）　　　　아무도 없어요.（誰もいません）

　・아무데（どんなところ）아무데나 괜찮아요.（どこでも大丈夫です）

　・아무 때（どんな時） 아무 때나 좋아요(いつでもいいですよ)

　※連体詞的用法：아무런（何らの）

　・아무런 문제도 없어요（何らの問題もありません）