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Ｅ－29．パッチム無しの動詞の「우変則」の해요体について整理する。

＜これだけは＞

　いわゆる 「우」変則とは、動詞「푸다（汲む・（ご飯を）よそう）」のみに起こる特殊な変則です。

　「푸다」しかありませんから、特殊な例として暗記してしまいましょう。「푸다」は「주다（あげる）」の해요体のように、

　　×　풔요

　とすることはできません。

　　〇 퍼요（汲みます）となります。

　母音「ㅜ」が「ㅓ」に変化します。　

＜さらに＞

　「퍼요」を使う場面

　「퍼요」は複合動詞で「내다（出す）」を付けて「퍼내다（汲みだす）」の形で使われます。「퍼내다」の「퍼」が「푸다」の活用になっています。

＜もっと詳しく＞

 「퍼요」の類義語

「（ご飯を）よそう」という意味があるので、

　　밥 좀 많이 퍼요（ご飯をちょっと多くよそってください）

　という使い方ができます。しかし、「よそう」は他にも、

　　밥을 떠요（ごはんをよそう）

    밥을 덜어요（ごはんをよそう）

　といった「뜨다」「덜다」を使うこともあります。

「퍼가요~」が多用された時代

　韓国ではSNSの第1世代時代「サイワールド」というSNSが使用されていました。サイワールドは、写真や自分が書いた文を掲載できる「ミニホームページ」というものを使って交流するのですが、今でいうリツイートやリブログのように、自分のホームに他人の写真や文を転載する機能がついていました。

　転載する際、写真の持ち主、文の著作者に一言「引用させてもらいます」という許可をとるとき、「퍼가요」という表現を使っていました。

　今は使われるSNSがツイッターやインスタに切り替わったので、わざわざ主人に許可を求めるコミュニケーションがなくなりましたが、サイワールドが流行っていた時代「퍼가요」という文字をしょっちゅう見かけました。