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Ｅ－26．パッチム無しの動詞の「으変則」の해요体について整理する。

＜これだけは＞

　いわゆる 「으」変則とは、動詞・形容詞の辞書形の中で、「語尾다」の前の部分が「ㅡ」の母音で終わっているものが해요体になるとき変則（不規則）になる現象を言います。

　例えば、書く・使う・（帽子を）かぶるという意味を持つ「쓰다」は、「다」の前に母音「ㅡ」が含まれています。

　これが해요体になる場合、「다」をとって、「ㅏ」または「ㅓ」を付けることになるのですが、そのまま付けて、

　　×　쓰어요

　とすることはできません。

　　〇 써요（書きます・使います・かぶります）となります。

　母音「ㅡ」が「ㅓ」に変化してしまいます。これは「예쁘다（きれいだ）」のように、「다」の前に二文字があったとしても、直前に「ㅡ」があるのであれば、同じように活用をして、

　　×　예쁘어요　とはならず、

　　〇　예뻐요（きれいです）　　となります。

　あくまで、「다」の前の形（発音）が変わります。

　ただし、「다」の前が複数文字があるときは、「ㅡ」母音が含まれた文字の一つ前の文字にも注意しなければなりません。「예쁘다」は「ㅡ」が含まれる「쁘」の一つ前の文字が「예」となっています。

　「ㅡ」が含まれる一文字前に「ㅏ, ㅗ以外の文字が含まれている場合」は、「ㅡ」が「ㅓ」になります。

　  예쁘다（きれいだ）　⇒　예뻐요（きれいです）

    기쁘다（うれしい）　⇒  기뻐요（うれしいです）

　一方、「아프다（痛い）」「고프다（（お腹が）すく）」のように「ㅡ」が含まれる一文字前に「ㅏ, ㅗが含まれている場合」は、「ㅡ」が「ㅏ」になります。

 　아프다（痛いです）　⇒　아파요（痛いです）

　 고프다（お腹が空く）⇒　고파요（お腹が空きます）

「쓰다」のように「다」の前の文字が一文字であれば、「ㅡ」は全て「ㅓ」です。

＜さらに＞

　「다」の前に母音「ㅡ」が入っていても、全てが「으」変則とは限らない。

　「다르다（違う）」「흐르다（流れる）」というよな、「다」のまえに「ㅡ」が含まれている単語であっても、これらは「으」変則になりません。

　 「다」の前が「르」になっている場合は、「르」変則と呼ばれ、違う変則活用をします。詳しくは、「E-27.パッチム無しの動詞 ・形容詞の해요体（르変則）を整理する」をご覧ください。

＜もっと詳しく＞

 「다」の前に「르」があっても、「르」変則にならないもの

　前述した「르」変則ですが、「르」変則のようで、「実は으変則」というものがあります。数は少ないですが、「으」変則としてしっかり覚えておきましょう。