TOPIK

＜13.依頼する＞

領域	やりとり	TOPIK	回	番号	場面	親疎の関係	話題	問題文実例	使われている文法表現	応答または、関連文法表現
듣기	依頼する	Ⅰ	41	6	電話	親しくない人同士	伝言を頼む	수미 씨에게 말씀 좀 전해 주세요.(スミさんに伝言お伝えください。)	_씨에게 말씀 좀 전해 주세요.（～さんに伝言お願いします。）	알겠습니다.（わかりました。）
듣기	依頼する	Ⅰ	52	6	電話	親しくない人同士	電話交代を頼む	여보세요,김수미 씨 좀 부탁합니다.（もしもし、キムスミさんお願いします。）	_씨 좀 부탁합니다.（～さんお願いします。）	네, 전데요.（はい、私ですけど。）
듣기	依頼する	Ⅰ	36	15	公共施設	親しくない人同士	ドアを開けてもらうよう頼む	감사합니다. 문 좀 열어 주시겠어요?（ありがとうございます。ドアちょっと開けてくださいますか。）	_아/어/여 주시겠어요?（～してくださいますか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	64	16	家	ある程度親しい人同士	机を持つことを手伝ってほしいと依頼する	식탁이 무거운데 같이 좀 들어 줄래요? （食卓が重いから、ちょっと一緒に持ってくれますか。）	좀 _아/어/여 줄래요?（ちょっと～してくれますか）
듣기	依頼する	Ⅰ	37	17	学校	学生同士	本を返してもらうように頼む	그래요?내일은 가져다 줄 수 있어요?（そうですか。明日は持って来てもらえませんか。）	_아/어/여다 줄 수 있어요?（～て来てもらえますか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	35	20	電話	同僚	資料を送ってもらうよう頼む	여보세요. 민우 씨,밤늦게 죄송한데요.회의 자료 좀 이메일로 보내 줄 수 있어요?（もしもし。ミンウさん、夜遅くにすみません。会議資料ちょっとEメールで送ってもらえますか。）	_아/어/여 줄 수 있어요?（してもらえますか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	64	23	英語学院（英語教室）	従業員と客	英語のクラスが難しいので、他のクラスに変えてほしいと依頼する	네, 좀 어려워서요. 다른 수업을 들었으면 좋겠어요.（はい、ちょっと難しくて。ほかの授業が聞けるといいんですけど。）	았/었/였으면 좋겠어요.（～であればいいのです。）
듣기	依頼する	Ⅰ	35	27-28	郵便局	客と郵便局員	荷物が早く到着するように依頼する	아,그래요?내일 오전까지 들어갈 수 있으면 그걸로 해 주세요.（ああ、そうですか。明日の午前までつくのなら、それにしてください。）	_(으)ㄹ 수 있으면 그걸로 해 주세요.（～できるなら、それにしてください。）
듣기	依頼する	Ⅰ	35	29-30	学校	ある程度親しい人同士	自分もボランティアに行きたいと依頼する	좋은 일을 하시네요. 저도 이번 모임에 가 보고 싶어요. 김치를 담가 본 적은 없지만 열심히 해 볼게요.（良いことをしていますね。私も今度の集まりに行きたいです。キムチをつけたことはありませんが、一生懸命してみます。）	저도 _아/어/여 보고 싶어요.（私も～してみたいです。）
듣기	依頼する	Ⅱ	35	1	洗濯屋	従業員と客	明日までにクリーニングを仕上げてもらうよう依頼する	내일까지 해 주세요.（明日までしてください。）	아/어/여 주세요.（～てください。）
듣기	依頼する	Ⅱ	41	5	家	母親と子ども	お小遣いをくれるように依頼する	엄마, 저 용돈이 부족한데 좀 더 주시면 안 될까요?（お母さん、小遣い足りないんだけど、もうちょっとくれないかな。）	주시면 안 될까요?（もらうことはできないかな。）
듣기	依頼する	Ⅱ	47	6	学校	ある程度親しい人同士	アルバイトしたがっている人を探してくれるように依頼する	네.좀 알아봐 주면 좋겠어요.（はい、ちょっと探してほしいです。）	_아/어/여 주면 좋겠어요.（～てほしいです。）	지영 씨,혹시 친구 중에 아르바이트할 만한 사람이 있을까요?（ジヨンさん、ひょっとして、友達にアルバイトできる人いないですか。）
듣기	依頼する	Ⅱ	47	8	学校	先生同士	会議参加者名簿をくれるように依頼する	김 선생님,이번 회의 참석자 명단 좀 주시겠어요?자리 배치표를 만들어야 해서요.（キム先生、今度の会議の参加者名簿ちょっとくださいますか。席の配置表を作らなければいけなくて。）	좀 주시겠어요?（くださいますか。）
듣기	依頼する	Ⅱ	60	8	会社	上司と部下	アンケート用紙の確認を依頼する	팀장님, 프로그램 만족도 설문 조사를 만들어 봤는데요. 확인해 주시겠어요?（チーム長、プログラム満足度アンケート調査を作ってみたんですが、確認してくださいますか。）	_았/었/였는데요, _아/어/여 주시겠어요?（～してくださいますか。）
듣기	依頼する	Ⅱ	52	10	電話	同僚	外出中なので、電話越しに、自分で案内冊子を箱から出すように依頼する	아,네.제가 밖에서 거래처 직원을 만나고 있어서요.미안하지만　수미 씨가 상자에서 좀 꺼내서 주시겠어요?（ああ、はい。私が外で取引先の職員とあっているので。すみませんが、スミさんが母子からとりだしてくださいせんか。）	미안하지만 _아/어/여서 주시겠어요?（すみませんが、～してくださいませんか。）
듣기	依頼する	Ⅱ	41	11	会社	同僚	部長に電話するので、コピーをするように依頼する	알겠어요. 그럼 이 서류 복사 좀 부탁 드릴게요.（わかりました。それじゃ、この書類をちょっとお願いします。）	_좀 부탁드릴게요（～ちょっとお願いします。）

＜13.「依頼する」まとめ＞

＜依頼する表現＞

_고 싶어요.（～したいです。）

_좀 부탁 드릴게요.（～ちょっとお願いします。）

좀 _아/어/여 줄래요?（～してくれませんか。）

미안하지만 _아/어/여 주세요.（すみませんが、～してください。）

았/었/였는데요, _아/어/여 주시겠어요?（～したんですが、～してくださいませんか。）

_아/어/여 주시면 안 될까요?（～してくださいませんか。）

_아/어/여 줄 수 있어요?（～してくださいますか。）

_아/어/여 주면(줬으면) 좋겠어요.（～してほしいです。）

＜電話での依頼表現＞

_씨 좀 부탁합니다.(～さん、お願いします。）

_씨 좀 바꿔 주시겠어요?（～さんに変わってもらえますか。）

_씨에게 말씀 좀 전해 주세요.（～さんに伝言お願いします。）

_씨에게 이따 전화 달라고 전해주세요.（～さんに後で電話くださいと伝えてください。）

解説を読んで、「自分ができる範囲で」会話文を作ってみましょう。

目標：相手の気分を害さず、発表の順序を代わってもらう。

　　　代わってほしいと言われた側は、相手の話を聞いて、代わるかどうか決める。

　☆　初級の人⇒最低でも＜チャレンジ１＞の会話文を作る。

　☆　初級後半以上の人⇒＜チャレンジ２＞以降の会話文を作る。

解説：「依頼」は、「お願いする」「要請する」と置き換えてもいいです。相手に何かを「頼む」場面を想定してください。「依頼」「お願い」「要請」「頼む」と言い方は違えど、することは一緒。「自分のために、相手の力を借りる」つまり、「自分の言葉によって、相手に何かしらの行動を起こさせる」という行為です。日常生活では、権力さえあれば目力だけで人を動かすということもできますが、ここでは「自分の言葉」で人を動かすことを考えてください。ですから、

ですから、「（そこにいたら邪魔なんじゃい、どけや）」と心の中で思いながら、睨みつけて人をどかせるということは考えません。

そして、何より「相手の気分を害さず」という条件下で行います。「ちょっとこれやっといてくれる。朝一で会議だから今日中に」というのは、相手のとらえ方次第では「お前残業してでもやれよ。やれなかったらしばくぞ」という受け取り方をするかもしれないのでNGです。「1億円上げるから」と付け加えたら、「気分よく」頼まれてくれる人がいるかもしれませんが、急な依頼や強制的な依頼であれば、気分を害する人は多いでしょう。

できるだけ、相手の気分を害せず頼むためにはどうするのかを今回は考えてみましょう。その前に、TOPIKではどのような依頼の会話が出題されているのかを見てみます。

領域	やりとり	TOPIK	回	番号	場面	親疎の関係	話題	問題文実例
듣기	依頼する	Ⅰ	41	6	電話	親しくない人同士	伝言を頼む	수미 씨에게 말씀 좀 전해 주세요. (スミさんに伝言お伝えください。)
듣기	依頼する	Ⅰ	52	6	電話	親しくない人同士	電話交代を頼む	여보세요,김수미 씨 좀 부탁합니다. （もしもし、キムスミさんお願いします。）
듣기	依頼する	Ⅰ	36	15	公共施設	親しくない人同士	ドアを開けてもらうよう頼む	감사합니다. 문 좀 열어 주시겠어요? （ありがとうございます。ドアちょっと開けてくださいますか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	64	16	家	ある程度親しい人同士	机を持つことを手伝ってほしいと依頼する	식탁이 무거운데 같이 좀 들어 줄래요? （食卓が重いから、ちょっと一緒に持ってくれますか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	37	17	学校	学生同士	本を返してもらうように頼む	그래요?　내일은 가져다 줄 수 있어요? （そうですか。明日は持って来てもらえませんか。）
듣기	依頼する	Ⅰ	35	20	電話	同僚	資料を送ってもらうよう頼む	여보세요. 민우 씨,밤늦게 죄송한데요.회의 자료 좀 이메일로 보내 줄 수 있어요? （もしもし。ミンウさん、夜遅くにすみません。会議資料ちょっとEメールで送ってもらえますか。）

　以上はTOPIKⅠの聴解1番～20番（初級前半）の問題に出てきた発話です。発話相手は電話口の取引先（親しくない人）だったり、親しい関係だったりまちまちですが、いずれも、「아/어 주세요（～てください）」という依頼をする前に、「좀（ちょっと）」を入れることで、強要の度合いを調整して、少しやわらかい口調にしているようです。いるようです。15番以降のように、少しレベルが上がると表現が、「아/어 주시겠어요?（～てくださいませんか？）」「아/어 주세요（～てください）」という疑問形を用いたひ表現になっています。特に「아/어 줄 수 있어요?（～してくれることができますか？）」というのは、日本語でいう「～してもらえませんか？」と類似した表現なので、「아/어 주세요（～てください）」よりも丁寧な口調になっています。

듣기

依頼する

Ⅰ

27-28

郵便局

客と郵便局員

荷物が早く到着するように依頼する

아,그래요?　내일 오전까지 들어갈 수 있으면 그걸로 해 주세요.

（ああ、そうですか。明日の午前までつくのなら、それにしてください。）

듣기

依頼する

Ⅰ

29-30

学校

ある程度親しい人同士

自分もボランティアに行きたいと依頼する

좋은 일을 하시네요. 저도 이번 모임에 가 보고 싶어요. 김치를 담가 본 적은 없지만 열심히 해 볼게요.

（良いことをしていますね。私も今度の集まりに行きたいです。キムチをつけたことはありませんが、一生懸命してみます。）

27番以降の問題（初級後半）になると、「(으)면 ～아/어 주세요（～なら～してください）」というように、「～ならしてください／～じゃなかったらしなくても結構です」という相手に選択肢を与えた表現になっています。「時間があればお願いします」というように、相手の都合に合わせる依頼は、ただ「～してください」というよりも気分を害しにくいでしょう。また、直接「～してください」ではなくて、「～고 싶은데요(～したいんですが)」というように、「～してください」を省略して、自分がしたいことだけを伝え、依頼部分は相手に考えてもらうという方法もあります。例えば、両替の時に銀行員に「환전해 주세요(両替してください)」ではなくて、「환전하고 싶은데요(両替したいんですが)」といっても、両替の依頼をすることができます。

TOPIKⅠ第35回29番-30番では、ボランティアに自分も連れて行ってほしいという依頼を「저도 이번 모임에 가 보고 싶어요（私も今度の集まりに行きたいです）＝連れて行ってください」という言葉で依頼しています。さらに、連れて行ってくれた一生懸命するという「条件」も付け加えています。「～してくれたら～します」というように、相手が依頼を引き受けてくれた時、自分が恩返しする条件もセットで言うとより丁寧な依頼になります。

＜チャレンジ１：恩返しをせずに依頼する＞

「依頼」する時は、「相手の気分を害さず」ということが大前提になりますので、「すみませんが～」とか「申し訳ありませんが～」といった、前置きから始めるのが無難です。そして、『もし』「できるのであれば～してください」「時間があれば～してください」「時間がある時に～してください」といった相手への配慮も同時に言えば、相手の負担になりにくくなるでしょう。

チャレンジ１では、「これをしてくれたら、後日私のほうが〇〇します」「〇〇しますからお願いします」のような恩返しは考えなくていいので、「相手の気分を害さず」に依頼するということに集中してチャレンジしてください。

　チャレンジ１では、以下の場面で会話を考えてみましょう。

　場面１．本を貸してくれるように頼む。

　場面２．取引先の担当者Ａに電話したが、他の人Ｂが電話に出たのでかわってもらうように頼む。しかし、担当者Ａが不在なので、依頼内容をＢからＡに伝えてらうように頼む。

　場面３．通りすがりの人に写真を撮ってもらうように頼む。ただし、相手が操作がわからないようなので操作も教える。

　場面４．siriに「明日8時に起こしてくれるよう」頼む。

※合成語として、最初から「아/어주세요（～てください）」の形になっている動詞があり、その場合は「分かち書きせずに、くっつけて書く」ことが許容されています。

合成語（아/어 주다）

아/어 주세요

아/어 주십시오

돕다（助ける） + 주다（くれる）＝ 도와주다（助ける）

돌리다（回す） + 주다（くれる）（１）＝ 돌려주다（（プリントなどを）配る）

돌리다（回す） + 주다（くれる）（２）＝ 돌려주다（借りた物を返す）

빌리다（借りる） + 주다（くれる）＝ 빌려주다（貸す）

도와주세요（助けてください）

돌려주세요（配ってください）

돌려주세요（返してください）

빌려주세요（貸してください）

도와주십시요（助けてください）

돌려주십시요（配ってください）

돌려주십시요（返してください）

빌려주십시요（貸してください）

命に関わる状況での「助けてください」は、「살려 주세요（生かしてください）」です。強盗にあった時に、「도와주세요」は使いません。

場面１．「本を貸してくれるように頼む」例

　Ａ：혜원 씨, 그 책 재미있을 것 같은데 나한테 빌려줄 수 있어요?

　Ｂ：네, 괜찮아요. 근데 이번 달 말까지는 돌려 주세요.

　Ａ：네 알겠어요. 잘 읽을게요. 고마워요.

＜チャレンジ２：恩返しを考えて依頼する＞

チャレンジ２では、「これをしてくれたら、後日私のほうが〇〇します」「〇〇しますからお願いします」のような恩返しを考えて依頼します。

　場面１．一緒に食堂に行った友達に、「財布を忘れて来たので、お金を貸してくれるよう（orおごってくれるよう」頼む。依頼を聞いてくれた際の恩返しも考える。

　場面２．急な予定が入り、会う約束が守れないので、「予定を変更してくれるよう」頼む。依頼を聞いてくれた際の恩返しも考える。

　場面３．通りすがりの人に写真を撮ってもらうように頼む。ただし、相手が操作がわからないようなので操作も教える。

　場面４．siriに「結婚してくれるよう」頼む。

※「お金」や「借金」を返す時は「갚다（返す）」を使います。その他の物は「돌려주다（返す）」を使います。また余談ですが、韓国語では「トイレを借りる」という表現は使いません。「화장실 써도 돼요?（トイレを使って良いですか？）」と言ってください。